入試問題集2024|多摩美術大学
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88[教員コメント]今回の問題に対して、「100」を大量のものの例えとして扱う考え方は素直な発想だと思うが、ここではダルメシアンの群れを、個体を分けて描写するのではなく模様の集積として描くことで、大量に集まっている様子を上手く表現することに成功しており、そのアイデアと構成力を高く評価した。[教員コメント]「100」を割合として扱った場合に、100%は元にした量全体を表している。この作品では割合の指標を用いることで、擬態が完璧に成立している状況=元になっている葉と見分けが付かず同一であるということを示しているアイデアを評価した。[教員コメント]一般的に「100」はテストや試験において満点、最高点として扱われる。今回の試験でもその側面に着目したアイデアは多く見られたが、この作品は実際に答案や描かれた作品そのものを示すことなく、得点の表示だけで「きっとその評価に値するものが描かれているのであろう」と想像力を促させるアイデアを高く評価した。[教員コメント]無精卵の卵は孵化することはあり得ないが、ごく稀に(生育環境によって)有精卵が混ざっていることがある。ここでは100という概念を確率として扱うことで、孵化の状況の稀少さを示すというアイデアと、実際に100個の卵を描く構成技術を評価した。100%同じにぎたいする我が家族とれたらいいのになぁ百分の一の小さな奇跡

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