GOOD PLACE! GOOD RELATIONS!

櫻井 耀介

作者によるコメント

都心の住宅街における近所同士の関わり合いを繋ぎ直すキッカケになる場所を設計した。
「個」と「公」が入り混じるスーパーやコンビニが建つ場所を敷地とし、買い物という行為を通して人々が生活の延長として集まる。
まず関係性を再認識してもらうため、親子・友達・顔見知り・初対面と具体的に設定し家具化した。
それらを買う行為の中に挿入することで溜まりを作り、世間が形成されていく。
身近な街のマテリアル達をデフォルメし取り入れることで地域の延長であることを認識させ、建築と街の境界を無くし入り込めるように意識した。
敷地が大きくなるに合わせ、関係性も絡み合い、内部も街になって行く。
この場所を似た状況の街に展開させ、日本中の世間を取り戻すことを目指します。

担当教員によるコメント

都市においては画一的スーパーが展開する中、かつて商店や商店街を通して醸し出していた界隈感を出し、店舗内での対面でのコミュニケーションの再生を家具化した作品である。
具体的には作者居住地近隣の大中小3つのスーパーとコンビニの敷地を取り上げ、設計を行った。建築は建物内外を開放できるガラス建具で区切り、内部の賑わいや活気が外部空間に流れ出し、内部は島状に浮いた売り場が家具のように空間にリズムを与えている。
新しいコミュニケーションスーパーを提案した楽しい作品である。

教授・田淵 諭

  • 作品名
    GOOD PLACE! GOOD RELATIONS!
  • 作家名
    櫻井 耀介
  • 作品情報
    設計、模型、プレゼンボード
    素材・技法:段ボール、木ボール、角棒丸棒、色画用紙など
    サイズ:H420×W1010×D1378mm/H380×W704×D708mm/H310×W510×D510mm
  • 学科・専攻・コース