和英ことわざグラフィック
穐山 和樹
作者によるコメント
日本のことわざに当たるものが英語圏にもあるのですが、意味が同じでも日本でいう「花より団子」が英語圏では「賞賛よりもプリン」といったように表現のされ方がそれぞれ微妙に違っていることが面白いと思った。
和英におけることわざの共通性と、持ち出されるモチーフや出来事の違いを左右で対比するようなグラフィックで表し、本にしました。
担当教員によるコメント
ことわざ表現の日・英の差異をグラフィックで表現している。幾何学的な描き方で事象をあらわす、その構図やフォルムがユニークで類型に堕ちず、豊富なバリエーションが楽しく飽きさせない。本になった状態で見ると、造本やレイアウトもよく練られていて、卒業制作としてじっくり時間をかけた手応えが感じられる。ところが、実際には卒業制作のテーマに迷いに迷ったため、これを作り始めたのは提出期限のわずか3週間ほど前なのだ。それでここまで仕上げた表現力と集中力が素晴らしい。だが、作者はこの作品にはない何かを、ほんとうは探していたのだ。それは見つからなかった。きっと悔しさもあるだろう。この経験は次へのバネになるはずだ。この力量を生かす何かがきっとあるはずだ。
教授・服部 一成
- 作品名和英ことわざグラフィック
- 作家名穐山 和樹
- 作品情報グラフィックデザイン
技法・素材:Illustrator、 紙
サイズ:本=H420×W297mm - 学科・専攻・コース
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