サイモン, ヘビヘビハウス
髙橋 琴音
担当教員によるコメント
絵画制作の根源にあるものは、自分が好きなものを描きたいという気持ちである。高橋琴音はヘビが好きである。一般的にヘビが絵画に描かれる場合、そこには危険や恐怖といった象徴的なイメージがもたらされるものだが、高橋の場合は「好き」で描いているのでそのような不純な動機はなく、そこにあるのは自ら飼育もしているヘビという生き物への愛情であり、そのヘビのもつ造形的な特徴を独自の方法で表現したいという意欲である。丹念にヘビを描写するところから始め、平面から立体作品まで、時間をかけた丁寧な仕事とユニークな発想でその作品の幅を広げてきた。そしてあらゆる可能性を得た高橋のヘビは、ユーモラスでかわいらしく、なによりも自由である。
教授・吉澤 美香
- 作品名サイモン, ヘビヘビハウス
- 作家名髙橋 琴音
- 作品情報『サイモン』
素材・技法:オイルパステル、パネル
サイズ:H130×W162cm
『ヘビヘビハウス』
素材・技法:木材など
サイズ:H250×W200×D200cm - 学科・専攻・コース
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