ある日の記憶/窓辺から/街の眺め
蓮尾 佳由
担当教員によるコメント
視覚を惑わしてくる黄色。計らいのない佇まいで画布を内から揺るがし、それぞれが異なる質量と性質を持って深く浅く重なっていく。キャンバスを回転させて眺めたりしたのか?身体の動きが柔らかな弧を四方に生み出し、淡いベールが包み込むようにその重力をかき消して私の心も緩やかになる。日々の気配を留めるようにドローイングを重ね「窓辺から」を描き上げた蓮尾さんは、2年の頃から、驚くほどかっこいい人物画を見せてくれた。青や黒や白とかモノクロームな色数で、筆の躍動に反してどっしりと堂々たる質を持ち、一枚の絵が部屋の空気を満たしていた。それから彼女の絵画求道?が続くのだけれど、いつだってその華奢な姿からは信じられないほどのタフな精神が作品に宿っており、頼もしい人なのです。
教授・村瀬 恭子
- 作品名ある日の記憶/窓辺から/街の眺め
- 作家名蓮尾 佳由
- 作品情報『 ある日の記憶 』
素材・技法:キャンバス、油彩、木炭、アクリル、パステル
サイズ:H162×W130cm
『 窓辺から 』
素材・技法:キャンバス、油彩、木炭、アクリル
サイズ:H194×W259cm
『 街の眺め 』
素材・技法:キャンバス、油彩、木炭、アクリル、パステル
サイズ:H194×W162cm - 学科・専攻・コース
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