未知の知
織田 美優
担当教員によるコメント
こんなに大きいウサギは見た事がない。見上げる動物のスケールは何を表現したいのか、毛を一本一本描き、しかしロボットのような大きな主体に目が離せない不思議な感じだ。ウサギの耳の透けた毛細血管に命を感じる一方、毛並みや画面から切れている目が生きている事ではなく物としての存在感を際だたせている。存在のあり方を問われているような作品で,見慣れたウサギの未知なる部分を知らされた気持ちになる、そのスケール感とモチーフの選定が面白い。そして充分に手をいれ描き込んだ作業が完成度を上げ、コンセプトを効果的に見せていると思う。
教授・宮 いつき
- 作品名未知の知
- 作家名織田 美優
- 作品情報技法・素材:高知麻紙、岩絵具、水干絵具
サイズ:H2500×W2730mm - 学科・専攻・コース
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