反抗期
上田 加奈子
作者によるコメント
いつもいつもニンゲンのために、良い子でなんていられない。思春期を迎えたデリケートな日用品たちは自らのカタチを変え、ささやかな反抗を試みた。普段は当たり前のように使っているのに、少し変わっただけで全く使い物にならなくなってしまう。とはいえ、反抗期は誰にでも訪れるものなので、しかたがない。気がすむまで、そっと見守ろう。
担当教員によるコメント
注ぎ口が下についた醤油差し、押す面にもトゲがでた画鋲、グニャグニャでさせない雨傘など、どれも使いものにならない愛すべき反抗期をむかえた日用品たち。
上田の作品はいつだって、とびきりのユーモアを感じさせる。ユーモアは決して簡単ではない。
得てして下品になりかねないのだが、彼女のユーモアは軽やかで品格があり、老若男女問わずみんなを幸せな気持ちにさせてくれる。
これは、いつもニコニコしている上田のサービス精神という才能である。
教授・大貫 卓也
- 作品名反抗期
- 作家名上田 加奈子
- 作品情報ミクストメディア
技法・素材:アクリル絵具、石粉粘土、ソフトビニール
サイズ:H1455×W1455(1点)、変形立体(10点) - 学科・専攻・コース
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