四角いサラリーマンの計画通り
小島 海次郎
作者によるコメント
私がアニメーションで描いてみたいと思った物事をひたすら繋げたアニメーションです。今まで私は、アニメーションを作る際、1つのストーリーを作り、そのストーリーに沿ったキャラクターや物事を描いていました。ですが、その時、私の頭の中に「ストーリーに縛られず、もっと色々なものの動きを描いてみたいな!」という思いが生まれていました。その思いをこの作品にぶつけたので、細かいストーリーはなく、ひたすらに物事が連鎖するという作品になりました。キャラクターやアニメーションの展開を楽しんでいただけたらと思っています。
担当教員によるコメント
奇想天外なキャラクターたちがめまぐるしく動きまわり、リレーのようにどんどんバトンタッチしていく主人公不在とも言えるアニメーション。小島海次郎は、本作以前は奇抜なキャラクターによるストーリーアニメーションを作っていた。しかし、本作はとにかくさまざまなキャラクターを動かしたいという願望の元、ストーリーを廃し、キャラクターたちの起こす事象がどんどん連鎖し、シーンがどんどん展開していくという断片的でありながら、大きな輪っかのような構成(サラリーマンの朝に始まり、サラリーマンの夜で終わる)を見事に作り上げた。センスあふれるポップな色彩感覚と、緩急を巧みにコントロールした動画力で綴り織られた、楽しさに満ち溢れた画期的なアニメーション作品である。
教授・野村 辰寿
- 作品名四角いサラリーマンの計画通り
- 作家名小島 海次郎
- 作品情報アニメーション(5分00秒)
技法・素材:紙、シャープペンシル、Photoshop、After Effects - 学科・専攻・コース
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