グロテスクマイロード, 精霊たちの戯れ
木村 有輝子
担当教員によるコメント
「グロテスクマイロード」と題された木村有輝子の作品は、廃材を組み合わせた巨大なモニュメントのようだ。木村は実験精神の旺盛な学生で、様々な素材に挑戦してきた。廃材は4年になってから特に使うようになった。祖母が亡くなったことで生と死について考えるようになり、廃棄されていくものへの郷愁から、それらを解体し再構築して新たな造形物として再生しようとしている。また、木村は妄想を作品のテーマとしている。繋ぎ合わせた廃材をバーナーやハンダコテなどで焦がしながら描き、夢と現実の狭間の心象世界や潜在意識を形象化している。不連続に並ぶ焼き焦がされた廃材と記号化されたフォルムが織りなすレリーフ作品は、素朴で力強く見る人を圧倒し、無限定な空間へといざなう。
教授・木嶋 正吾
- 作品名グロテスクマイロード, 精霊たちの戯れ
- 作家名木村 有輝子
- 作品情報『グロテスクマイロード』
素材・技法:ペンキ、アクリル、樹脂粘土、スプレー
サイズ:H405×W284×D25cm
『精霊たちの戯れ』
素材・技法:木に油絵具、紙粘土、アクリル
サイズ:サイズ可変 - 学科・専攻・コース
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