AI LiveCoding
白石 覚也
作者によるコメント
音響合成プログラミング言語を学習したAIは、条件式の繰り返しを絶え間なく提案することで、アルゴリズムとして作曲し、そのまま自律的に生演奏します。ひとりでに書かれていくテキスト、次々に実行されていく命令により鳴る音を視覚化することで、鑑賞者に実体のないAIの存在を想起させ、人とAIの相違点・境界を意識させます。
担当教員によるコメント
この作品は、AI(人工知能)に音響合成プログラミング言語を学習させ自律的に演奏させる、AIが行なうライブコーディングである。ライブコーディングとは、プログラミングによって音楽や映像を即興的に表現するパフォーマンスで、この作品では、人間には思いつかないようなコードがAIによって書かれ、演奏される。最初は人間(白石本人)とAIが共創するパフォーマンス作品だったが、最終的には完全自律型の作品となった。しかし、実際にAIがライブ演奏していることが鑑賞者にはわからない。そのため、AIの象徴として使われることの多い脳の図像を用いて映像化した。AIが人間とは異質なままそこでパフォーマンスを続けるさまは、否応なく我々の思考を未来に導いていく。すぐに社会に提示できる高いレベルの作品である。
教授・永原 康史
- 作品名AI LiveCoding
- 作家名白石 覚也
- 作品情報インスタレーション
技法・素材:TidalCycles、SuperCollider、openFrameworks、Deep Leaning(Recurrent Neural Network)
サイズ:H3000×W4000×D6000mm - 学科・専攻・コース
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