おいしいカタチ
高場 葵
作者によるコメント
あなたは今まで食べてきたリンゴのカタチをすべて覚えていますか?覚えていないとしても、それらはすべて同じカタチではなかったはずです。私たちはそんな記憶にも残らないようなカタチに、おいしさを感じてるのではないかと考え作品を製作しました。あなたにとって「おいしいカタチ」とはなんですか?
担当教員によるコメント
高場葵は、私たちが物に見出す「その物らしさ」とは一体どのようなものなのかを考え続けてきた。広告ビジネスの分野では「シズル感」と呼ばれるが、このような言語化し難い複雑な関係性を持った情報を扱うために、高場は複数のメディアを使いながら、人工的に事物の配列を変えることによって、私たちが自然と「その物らしさ」を感じる境界線を定義しようとしている。考えてみればデザインとは、自然な状態の心地良さを人工的に作り出す試みでもある。この作品はデザインの基礎研究という意味でも、非常に意義深いチャレンジである。
教授・中村 勇吾、講師・菅 俊一
- 作品名おいしいカタチ
- 作家名高場 葵
- 作品情報映像(1分10秒)、立体、写真
技法・素材:立体=スタイロフォーム、樹脂粘土 - 学科・専攻・コース
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