LIFETIME:暮らしと時間の表現

菅 沙也子

作者によるコメント

人間の暮らしを描写した3DCG映像作品です。主人公が生まれ、老いていくまでの暮らしを7つの部屋に分類して表現しています。赤ちゃん、小学生、大学生、サラリーマン、結婚、中年、老人、それぞれの1日の暮らしを時間ごとに比較できる構成にしています。全部で55種類のパターンがあるので、ぜひゆっくりとご鑑賞ください。何気ない生活の一瞬一瞬がとても愛おしい時間だということが、この映像を通して伝わるとうれしいです。

担当教員によるコメント

本作品は、人間の生活をミクロ(24時間)とマクロ(一生)の時間軸で描写した3D映像である。人間がうまれ、老いて死ぬまでの暮らしを7つの部屋に分類している。ミニチュアをモチーフにしたモデリングの精細さと、たくさんの家具によって構成された生活空間、年齢によって変化する生活習慣の描写をじっくり鑑賞してもらいたいという意図がある。クリーム色をベースにした部屋の中の様子をのぞきこんでいると、のんびりとそして穏やかに流れる時間を感じることができる映像作品である。

教授・楠 房子