ホームレスホーム
丸山 阿里
担当教員によるコメント
丸山は長い間、グランドキャニオンの風景写真を見て絵を描いている。丸山は小学5年から高校を卒業するまで家族とともにテキサスで暮していた。風景写真はテキサスから家族旅行で訪れた時のものである。何故グランドキャニオンなのか?という質問に対し、テキサスでの経験を否定したくないと述べる。丸山は幼少期の日本と思春期のテキサスの二つの原風景に板挟みになっていたのだ。グランドキャニオンは単にテキサスの生活を象徴するものだった。その後、湿気を含んだアンテロープの風景に出合い、テキサスと日本の風土の融合を感じるようになる。異国の地で、幼い心と不安定な思春期に翻弄された丸山は、結果的に国際的な感性を身につけた。アンテロープの風景は不思議な底力を感じさせる。
教授・室越 健美
- 作品名ホームレスホーム
- 作家名丸山 阿里
- 作品情報技法・素材:キャンバス、油彩 寸法:H1620×W1620mm
- 学科・専攻・コース
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