feeels - のびて、ゆれて、はずむ。「音を見る」新しい楽器シリーズ
佐藤 芽生
作者によるコメント
現在メジャーである音楽教育は、五線譜が中心であり、それは正解不正解の存在する音楽教育である。間違えることによる否定や躾は成長途中の子供の自発性を喪失させてしまう。そこで、薄くて、伸びて、曲がる最新技術のディスプレイを用いて、音を耳で聞くだけではなく、目でも見て楽しみ、遊ぶように演奏できる、正解のない新しい楽器を制作した。
それぞれ、のばす、ゆらす、はずませる、といった単純な動きを反映し、映像と音楽が変化する。専用のアプリケーションから自由に楽器に映る映像を変更することが出来るため、この楽器は映像と共に、無限の音色を奏でることが出来る。新時代のディスプレイが可能にした、自由で正解のない新しい楽器は子供たちに多くの学びをもたらすだろう。
担当教員によるコメント
NHK放送技術研究所との産学連携作品です。頂いたテーマは、薄く伸びて曲がる三次曲面薄型ディスプレイ技術を如何に視聴者に欲して頂けるか?という難題。本作品にて彼女が着眼したのは情操教育です。世の中には金管楽器や木管楽器、打楽器など多くの楽器がありそれぞれに美しい音色や楽曲内における役目がある中、本作品は『画楽器』であり、映像が持つ魅力を今や当たり前に使いこなす世代に向けたIT技術やスマートフォンアプリを駆使し、今までになかった領域にディスプレイを有益活用した秀作です。加えて、デザインワークを進めていくプロセスひとつひとつの精度が高く、デザイナーとして社会に提案、貢献することに対しての高い責任感を終始感じる制作でした。
教授・中田 希佳
作品動画
- 作品名feeels - のびて、ゆれて、はずむ。「音を見る」新しい楽器シリーズ
- 作家名佐藤 芽生
- 素材・技法素材=ディフォーマブルディスプレイ(想定)、ライクラマット、ソフトボード、ABS樹脂
技法=3Dプリント - サイズH470×W490×D410mm/H130×W300×D40mm/H150×W280×D200mm
- ジャンル子供用楽器
- その他作品情報NHK放送技術研究所 産学連携プロジェクト
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- 担当教員