近鉄郡山駅の移転計画
石原 愛佳
作者によるコメント
近鉄郡山駅のある奈良県大和郡山市は曽祖父の家があり、私にとって慣れ親しんだ場所だ。
今作品は駅とバスロータリーに距離がある事に着目し、制作を始めた。
実際に2030年に向けて移設が行われる事から調査を行い、私なりの回答を作品に込めた。
- 近鉄郡山駅を約150m北に移転させ、ロータリーに直結する駅へ
- 「つなげる広場」と老朽化が進む「三の丸駐車場」を駅に複合
- 駅の北側に大和郡山病院に直結する道を新たに作り、病院へのアクセスの改善と県道144号線の混雑の緩和を期待
担当教員によるコメント
奈良県大和郡山市の近鉄郡山駅は駅前も含めて手狭になっていて、現在移転計画が進んでいるが作者は現況だけでなくその移転計画にも疑問を持ち、全く違うかたちで問題を解決するデザインを提案している。改札のかたちとしては橋上駅ではあるが、背後の高台にある大病院へのアクセスも考慮して駅前広場を大きな緑地の斜面とし、その下に駐車場と高校生の通学利用を考えた十分な駐輪場を設けている。バスやタクシーの乗り場も駅の直近に設けながら駅前は人間のためのスペースとして確保するという構成は、地形や周辺環境を分析することで実現できている。さらに動線計画だけでなくそこから何が見えるかという視界にも配慮し、環境を総合的にデザインしている点が高く評価できる。
教授・岸本 章
作品動画
- 作品名近鉄郡山駅の移転計画
- 作家名石原 愛佳
- 素材・技法素材=スタイロフォーム、スチレンボード、プラスチック、コルク、紙、草、木
- サイズ線画=H297×W420mm(9点)
什器=H110×W720×D610mm - その他作品情報計画地:奈良県大和郡山市
模型スケール:1/300 - 学科・専攻・コース
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