live ~drawing~

宮内 暖笑

作品解説

風によって生まれる布の動きが糸を伝い、絶えず回転する紙の上に痕跡として残る。ペンは各々の活動を続け、その集積は画と捉えることが出来る。これらのドローイングは全て唯一無二であり、私たちが心のままに絵を描く姿と同じ愛しさを持つ。

作者によるコメント

卒業制作は見た人の気持ちを少しでも豊かにすることを目標に進めました。

誰もが愉快な気持ちになれるモチーフとして、自分が子どもの頃に釘付けになって見ていたチューブマンを選んでいます。

見た人が笑顔になってくれた上に、優秀作品に選んでいただけた事を嬉しく思います。

担当教員によるコメント

自分が納得すること、自分の感覚が良しと思えることを大切にする学生であった。
なので、たくさんのアドバイスをした記憶はあるが、その都度自分に揺らぎがあると
又最初に戻って考え始める姿を何度も見た。でもそれは結果とても大切なことで、
その繰り返しがこの独特なテーマと作品の発見につながったと思う。
心臓が動いて、血が通って、瞬きして生きているという事実よりも、
「生きているように見える」という主観的で自分勝手な話のほうが断然面白い。
本質とは、事実とは全然違うところにいつもあって、世界をぐるぐる動かしているのかもしれない。
いつも何かを企んでいる彼女らしい、楽しくて不思議な卒業制作になった。

教授・永井 一史、非常勤講師・岡室 健

作品動画