もし、生まれ変わる事が出来るなら、私は人畜無害になりたい。この身体だけ残して、裂帛だけが轟くこの人格を記憶を全て消し去る方法を教えてください。
小井 風花
担当教員によるコメント
悪魔、⿓、魔⼥、怪物。
この絵に出て来る者は、この世の物とは思えない。恐ろしい顔を持ったバケモノだ。
作者は⼈間の持つ欲望や狂気じみた考えなどを、冷⾎な眼な差しをしたこの物⾔わぬ怪物に話したのだ。それは虚像かもしれないが、それぞれの⼈の中にある恐怖の⼈間性の表現でもあるかもしれない。時に⼈は、⾃分の考えを押し付け、ののしり合い、苦しめ合ってきた。多くの戦争も、そんな⼈間の創り出した歴史とも⾔える。
作者はこんな⼈間の薄気味悪さを⼤画⾯で語りかけたかったのかもしれない。
本当の⼈間の姿を。
教授・八木 幾朗
- 作品名もし、生まれ変わる事が出来るなら、私は人畜無害になりたい。この身体だけ残して、裂帛だけが轟くこの人格を記憶を全て消し去る方法を教えてください。
- 作家名小井 風花
- 作品情報技法・素材:アートクロス、水干絵具、岩絵具、墨
サイズ:H3000×W4000mm - 学科・専攻・コース
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