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ごあいさつ

 「TAMABI select」展は多摩美術大学美術学部芸術学科のゼミ活動のプロジェクトのひとつとして昨年度より開催され、今回で3回目となります。

 多摩美術大学は、絵画、彫刻、デザイン、演劇舞踊、そしてキュレーションに至るまで、芸術に関係する様々な分野を学ぶ学生がおり、本学はそのような人々が一堂に会する稀有な環境と言えるでしょう。
 「TAMABI select」展は、そういった環境の中で生まれる交流や思考を積極的にリサーチし、作品制作を行う学生と、展覧会を企画する学生とが、互いに刺激しあうことで、新しい作品や展覧会の在り方について模索していくことを目的とします。

 第3回の本展では、多摩美術大学の広がりを捉え直す試みのひとつとしてこの3月に学内で開催された「卒業・修了制作展」にスポットをあて、その中から佐藤健太郎、杉山都葵、高橋和麻、森本眞生、矢島智美の5作家に出品をお願いしました。5作家は、卒業後、教職に就きながら創作を続けている者、大学院に進学した者等、さまざまかたちで制作を続けておりますが、今回は、「卒業・修了制作展」の作品だけでなく、在学中の作品、あるいは多摩美術大学大学院に進学してからの新作も含めて展示する作家もいます。

 また、個々の作家・作品紹介と同時に、「TAMABI select」展にて毎回行っている各科・専攻の課題紹介では、環境デザイン学科1年生の第1課題「段ボールで身体を支える」の作品を展示するとともに、公開講評会が行われます。各科・専攻の講評会は、キャンパス内で行われながらも普段なかなか目にすることができない日常です。この機会にぜひお越しください。

 最後になりましたが、惜しみないご協力をいただきました出品作家と環境デザイン学科の方々をはじめ、さまざまなかたちでご尽力をいただきました関係各位に厚く御礼申し上げます。


展覧会設計