ごあいさつ
「TAMABI select」展は多摩美術大学美術学部芸術学科のプロジェクトのひとつとして昨年度より開催され、今回で4回目となります。
多摩美術大学は、絵画、彫刻、デザイン、演劇舞踊、そしてキュレーションに至るまで、美術・芸術に関係する様々な分野を学ぶ学生がおり、本学はそのような人々が一堂に会する稀有な環境と言えるでしょう。
「TAMABI select」展は、そういった環境の中で生まれる交流や思考を積極的にリサーチし、作品制作を行なう学生と、展覧会を企画する学生とが、互いに刺激しあうことで、新しい作品や展覧会の在り方について模索していくことを目的とします。
第4回の本展では、多摩美術大学の広がりを捉え直す試みのひとつとして各学科のアトリエを巡ることや、本年11月に開催された「芸術祭」での展示作品をselectの視線で眺めることによって、井上瑞貴、加藤舞衣、Karol Kaczorowski、土屋未沙、中屋胡桃、細越ゆかり、松井一恵、宮川知宙、宮林妃奈子の9名の作品を選びました。
9名の学生の作品はそれぞれ、自らの思いを自由に込めた作品、所属する学科の課題のために制作された作品、自身のために制作された作品など様々です。
また同時に、絵画学科版画専攻歴代卒業生・美術研究科博士前期課程絵画専攻版画研究領域歴代修了生の卒業・修了画集を展示いたします。
多様な状況の中で制作された各作品は、キャンパス内にありながらも普段なかなか目にすることができない作品群となっております。この機会にぜひご高覧ください。
最後になりましたが、惜しみないご協力をいただきました出品作家と各学科の方々をはじめ、さまざまなかたちでご尽力をいただきました関係各位に厚く御礼申し上げます。
TAMABI select 企画室