まずは今回のシンポジウムに学外から参加していただいた方々、お暑いなか、ありがとうございました。
今回こういうシンポジウムを開こうとした経緯を、まずちょっとお話させていただきます。もともと尹さんと僕が研究室で、多摩美の陶とか多摩美の陶芸って面白い、という声を聞くけど、こういうものだって話せるような、きっちりした形はどこにもないね、といった雑談をよくしていたんです。それで、茫洋としている多摩美の陶芸の教育方針や、いままで積み重ねられてきた内容などを改まった形でまとめてみようではないかということで、今回シンポジウムのかたちをとらせていただきました。全部で3回予定していまして、第1回目のきょうは、こちらの中村錦平先生に「多摩美の陶教育、こう考えて実践」という内容でまずお話をいただきます。
ここでの他のメンバーを紹介しておきます、外部からの目ということで、冨田康子さん、東京国立近代美術館工芸館の客員研究員をされています。後半のシンポジウムの司会もお願いする手はずになっています。それから、尹熙倉さん。非常勤で学生の指導にあたっています。樋口健彦さんも、同じように非常勤講師です。それと僕、井上雅之の5名です。では、まずは最初に中村先生にお願いしたいと思います。
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