今日、私たちはより広い世界と、
多種多様なやり方で、繋がりを持つことが出来るようになりました。

物流やインターネットの発達によって、国境を越え多くの人やもの、情報が行 き交い、時間や場所を問わず個人と世界が関わりあっています。
そのような中で私たちは、それぞれが独自のやり方で、世界との繋がり方を常 に更新しつづけているのではないでしょうか。それは一方ではグローバルなも のであり、他方では私的なものでもあるでしょう。
今回私たちは、こうした世界との繋がりを「航路」と捉えました。広い世界と 自分との間を結ぶルートが多様にある状況において、我々はそれぞれの「航路」 の途上に立っています。
本展覧会では、現代における多様な「航路」について、市川裕司、太田三郎、 川久保ジョイの3人のアーティストの作品を通し見つめます。彼らの作品は、 私たちがどのような「航路」で世界と繋がっているのかを問いかけます。そし てこの展覧会が、これからのあなたと世界との繋がり方について、「航路の途上」 で想いを馳せるきっかけになることを願います。 展覧会設計ゼミ一同

アーティスト