The latest information of Takashi Akiyama.
ここでは秋山孝の最新情報をお伝えしています。
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50th Anniversary Exhibition,Tokyo Graphic Designers Club 100 global exhibitions by 100 creators, 07-12.Oct.2003 (Tokyo,Ginza,Sapporo Ginza Building) 東京グラフィックデザイナーズクラブTGC創立50周年記念展「母性愛」 「100人のクリエイターによる100個の地球展」 2003年10月7日〜12日(銀座・サッポロ銀座ビル8F・ロイヤルサロン) It is the work exhibition which made "the earth" of the auspices of TGC
(Tokyo Graphic Designers Club) a theme. |
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Surrealism Illustration Exhibition - Illustration Studies - Tama Art University 2003.9.16 - 10.4, Tama Art University Hachioji school building ,Takashi Akiyama and Others 「シュールレアリスム・イラストレーション展」 期間:2003年9月16日(火)〜10月4日(土) /場所:多摩美術大学・八王子校舎・デザイン棟ギャラリー/参加者:秋山孝、他 このたび、多摩美術大学グラフィックデザイン学科イラストレーション・スタディーズでは、シュールレアリスムイラストレーション展 を開催いたします。イラストレーションクラスの大学院生、大学生、卒業生の作品からシュールレアリスムの傾向のある作品を選び、シュールレアリスムイラストレーション表現を検証する展覧会です。イラストレーションの魅力は、主観的な表現に満ちた作者のオリジナリティーから発生するものです。またイラストレーションとしてシュールレアリスム表現は、ヴィジュアルコミュニケーション表現に有効な手法のひとつです。 今後、イラストレーション・スタディーズでは、イラストレーション表現を体系化し、発表したいと考えています。是非御覧ください。 多摩美術大学教授・秋山孝 AKIYAMA Takashi / Professor / Illustration Studies |
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2004 and a New Year's card original picture exhibition, 07-12.Sep.2003 (Tokyo,Idabashi,Gallery ZO) 「2004年・年賀状原画展」 招待作家部門出品・2003年9月7日〜12日(飯田橋・ギャラリーZO) 帆風の主催により開かれる、2004年度の年賀状作品展です。来年は申年です。秋山は2種類の年賀状をデザインしました。 |
Takashi Akiyama's Painting (Jurassic Park III)
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Cinema Kokontozai Illustrators original picture Exhibition, 18.Aug-12.Sep.2003 (Tokyo,Ginza,Creation Gallery G8) 「TIS シネマ古今東西・150人のイラストレーターが描く100本の映画」 2003年8月18日〜9月12日(銀座・クリエイションギャラリーG8) The work which made one movie which an illustrator chose personally a
theme and which was drawn is displayed. |
「ジュラシックパーク3」 秋山孝
1993年の「ジュラシックパーク」1997年の「ロストワールド」に引き続き「ジュラシックパーク3」が登場した。1作目では、6500万年前に絶滅した太古の恐竜を驚異の最新バイオテクノロジーにより、現代に甦らせた。2作目ではその失われた世界「ロストワールド」へ人間が足を踏み入れたために、猛威に屈した。2001年夏、空を飛ぶ恐竜の「プテラノドン」の映像を見ることが出来た。博物史好きなぼくは、ただこの映画に登場する様々な動植物が興味のポイントだった。特に鳥類好きのぼくとしては、白亜紀後期の体長10m空飛ぶ爬虫類、後に始祖鳥、さらに鳥類に変わると言われている「プテラノドン」の飛翔がストーリーよりもドラマチックだった。他に登場する恐竜たちは「ティラノサウルス」「スピノサウルス」「ヴェロキラプトル」「ブラキオサウルス」「アンキロサウルス」「コンプソグナトス」「パラサウロロフス」「コリトサウルス」「ステゴサウルス」「トリケラトプス」「ケラトサウルス」と、ジュラ紀から白亜紀に生息した恐竜だ。表現はますますリアリティを増し、見たこともない世界を堪能させてくれる。
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Trnava Poster Triennial 2003, 4.Sep-23.Nov.2003 (Slovakia,Trnava) 「トルナバポスタートリエンナーレ2003」 入選・2003年10月〜12月(スロバキア・トルナバ)
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On September 2, 2003, Niigata Nippo "Natural protection, humorously" "A serious subject is raised to mankind." 新潟日報「秋山孝の世界展」 記事掲載 2003年9月2日(新潟日報) Covering of Niigata daily report was taken in the meeting
place of "the world exhibition of Takashi Akiyama" where it was done during
August 11 (Mon), 2003 - August 31 (Sun). |
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Echigo journal ,Takashi Akiyaworldma's World, Article publication August 29 2003 (Niigata, Echigo journal) 越後ジャーナル「秋山孝の世界展」 記事掲載 2003年8月29日(新潟・越後ジャーナル) 2003年8月11日(月)〜8月31日(日)の間行われた、の会場にて、越後ジャーナルの取材を受けました。以下は記事の内容です。〔記者:外山氏〕 「美術には必然性がある」リサーチコアに秋山孝氏来場 三条・燕地域リサーチコアでは、三十一日〔日〕まで、長岡市出身の秋山孝氏のポスター、造形作品など五十数点を展示した「秋山孝の世界 Graphic exhibition」を開催している。二十三日正午には、秋山氏が会場を訪れ、展示内容を確認するなどした。秋山氏に今回の展示、県央地域の印象などについて聞いた。 秋山氏は、一九五二生まれで、一九七九年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業、一九八一年東京芸術大学大学院視覚デザイン専攻修了、一九八二年同専攻研究生修了などを経て、現在は、日本グラフィックデザイナー協会会員、日本漫画家協会参与、日本図書設計家協会会員、ニューヨークアートディレクターズクラブ会員などとして活動している一方、多摩美術大学教授として教鞭をとっている。一九八一年、国連主催の第二回軍縮ポスター国際デザインコンテスト・国内・優秀賞、二〇〇一年ニューヨークフェティバル国際展二〇〇一・Finalist Award、国際ポスタービエンナーレ、グラフィックデザインビエンナーレなど数々の受賞歴がある。 県央地域の印象は、「母が三条而東鱈田の生まれで、小さい頃、三条に来たことがある。祖母から河童の話などの民話を聞いたことや、あきもちの行事、わら布団で寝るのが印象的だった。当時の面 影はなく街のことは分からないが、この会場は、天井も高く、自然光もたくさん入って良い。新潟県は水田、山、海に恵まれているし、とても美しく、豊かなところ」と語る。日本の風土に対して、「我々は豊かなところに住んでいる。外国から帰ってくると、日本の環境は、世界で最も美しいと実感する。長岡に帰ったとき長生橋から見る信濃川がセーヌ川、ドナウ川より美しく見えた。自然を壊しながら開発するのではなく、共存を」と訴える。 生家は長岡市宮内。第二次大戦の新潟県内唯一の被災地に育ち、平和への思いも強く「第二次大戦でたくさんの焼夷弾が投下された所だが、叔父は落ちている焼夷弾の残骸を拾って花瓶にしていた。自分たちを傷つけたものをそのように使う、こんな大らかな民族はいないのではないか。次にアメリカに行ったら逆手のユーモアとしてこの話をしたい」とする。 今回の展示について「作品を寄贈して良かった。作品の寄贈は一般的に作家が死んでからするものだが、生きている間に、作品が活躍してくれ、社会貢献できてうれしい。コミュニケーションを取ることも役割の一つで、次世代を担う人にも自分の作品を見てほしい。また、こちらも何らかの刺激を受けることができる」と話す。美術については「私は、難しい問題もマンガチックに現している。お互いどうしようもない時には、ユーモアが有効になってくる場台がある。厳しい関係であってもジョークで回復できたりすることを、美術を通 して伝えたい。直感的に美しいと思うものは大切で、それをいろいろな方向にとるのが美術。これを文化といえるのではないか。美しいと思う心は原始からあり、美術には無用のようだが必然性があり、言葉を超えたコミュニケーションになり得る。私は、自分たちができることを仕事を通 し、生きていくうえで社会に還元したいので、いろいろな方面からの依頼がきてうれしい。また、生涯やりぬ いていこうと思う。今後は、美術が育ってこなかった新潟に美術を広めたい。また海外では、上海で展覧会を開きたい」と意欲的だ。 |
「秋山孝の世界展」リーフレット/364x257mm |
The World of Takashi Akiyama Exhibition,One Man SHow, 11.Aug - 31.Aug.2003 (Niigata,Sanjo,Tsubame Chiiki,Niigata Kenoh area specific local industry promotion center,,Research Core) 「秋山孝の世界展」 会期:2003年8月11日(月)〜8月31日(日) 開場時間:am9:30〜pm5:00 ※入場無料・期間中無休 場所:(財)新潟県県央地域地場産業振興センター 別館/三条・燕地域リサーチコア 3Fデザインギャラリー 秋山孝の世界〜Graphic exhibition〜 新潟県県央地域地場産業振興センター設立年度から、企画ギャラリー展として毎年1回、グラフィックの展示会を行ってきました。「亀倉雄策のポスター展」から始まり、「世界のポスターベスト50」「日本のポスターベスト50」と会を重ねてまいりました。今年度は、長岡市に所蔵されている「秋山孝氏」のグラフィック作品を展示し「秋山孝の世界展」として展示会を開催いたします。 今展示品は、1999年より3年間に渡って開催されました「秋山孝の世界展」の展示作品が、長岡市に寄贈されたもののなかから選抜された50数点の作品です。秋山氏は新潟県長岡市の出身で、デザイナー・イラストレーターとして国際的に活躍されており、国際ポスタービエンナーレやグラフィックデザインビエンナーレなどで数々受賞をされています。 『秋山氏の基礎となる考えのもとは、緻密な自然観察する目であります。それは、自然から与えられる美的感性や知的興味を育み、いかに洞察力をつけるか、また重要な動機づけになると主張されています。おおらかで日本人離れしたユーモアのある感覚をもち、理解しやすいメッセージを発信しています。その表現方法は、インターナショナルな視覚コミュニケーション言語として、未来の情報社会や国際化に有効なコミュニケーション手段としておおいに活用されるでしょう。』【2001 AKIYAMA NAGAOKA COLLECTIONより一部抜粋】 明るく楽しい色使いと、かわいいキャラクター、そしてそこに閉じ込められている時代へのメッセージ。そんな年齢を追わず楽しんでいただける秋山孝の作品を一堂に集めたこの展示会に、みなさんで足を運んでみてください。 きっと、デザインが放つメッセージの力強さを一杯に感じることが出来るはずです。
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「秋山孝の世界展」展覧会風景
/ 新潟県県央地域地場産業振興センター・別館/三条・燕地域リサーチコア
Catalog, Akiyama's Page |
The 14th International Poster Biennial Lahti 2003, 04.June.-14.Sep.2003 (Finland,Lahti) 「第14回ラハティ国際ポスタービエンナーレ」 入選・2003年6月4日〜9月14日(フィンランド・ラハティ) Catalog Cover |
The
original picture of displayed Takashi Akiyama
Left : Turtle , Right : Carp ,600x450mm,Acryl Gouache |
New York Society of Illustrators (NYSI) ・Nippon, 22.Jul-08.Aug.2003 (Tokyo,Osaki,Mitsumura Art Plaza) 「New York Society of Illustrators (NYSI) ・Nippon(帰国展)」 2003年7月22日〜8月8日(大崎・ミツムラアートプラザ) An exhibition is held as a thing returning exhibition in the country 【 "the NYSI・ Japanese member work exhibition ・Nippon" held in New York in May, 2003 】. 2003年5月にニューヨークで行なわれた「NYSI・日本メンバー作品展・Nippon」が、国内でもの帰国展として展覧会が行われます。 (030626 kawa update) |
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Jalan (travel magazine) Tohoku regional edition No.026(Sep./2003) Cover Illustration and accompanying note じゃらん(東北版)026号(2003.09月号) 表紙イラスト/表紙の言葉 「天然水」 白神や月山の天然水、秋田六郷の涌水郡などの湧き水や源流水はきれいで冷たくておいしい。天然の水はどこか神秘的で自然の奥深さを感じさせてくれる。水一滴さえも深い自然がなければつくられない。つまり、自然の浄化をうけなければならないということをぼくたちは知る。 (030825- kondo update) |
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"MIX" (booklet), cover illustration,Sep.2003,No.15 (NTT West Group) 「MIX」表紙イラストレーション・2003年9月号・No.15(NTT西日本グループ) for Marketing and IT Excellence Cover title: assembler |
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「チャレンジ体験スクール」参加者募集ポスター |
「八王子市立高尾山学園」 開校告知ポスター |
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Let's become green consumer!,Inhabitants of a prefecture movement Symbol character design,10.Jul.2003 (Niigata Prefecture,Resources regeneration, trash reduction by half strategy,"Let's change life by shopping." Trash reduction by half inhabitants of a prefecture movement executive committee) 「グリーンコンシューマになろう!」 県民運動シンボルキャラクターデザイン 2003年7月10日(新潟県・資源再生・ごみ半減戦略「買い物でくらしを変えよう」ごみ半減県民運動実行委員会) |
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A trash reduction by half inhabitants of a prefecture
movement was taken up in Niigata daily report on July 13, 2003.
「グリーンコンシューマになろう!」ごみ半減県民運動が2003年7月13日の新潟日報にとりあげられました。
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「資源再生・ごみ半減戦略」 「買い物で暮らしを変えよう」 ごみ半減県民運動 広報ポスター |
買い物袋持参・簡易包装推進ポスター |
上:買い物袋持参・簡易包装推進ポスター(B3) 下:県民運動参加店舗用ステッカー |
A1ポスター(841x599mm) |
募集要項 (228x115mm) |
変形ポスター(420x148mm) |
Acryl Award1998 |
Acryl Award1999 |
Acryl Award2000 |
Acryl Award2001 |
Acryl Award2002 |
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Tama Art University entrance guide brochure/2004 「多摩美術大学サブパンフ2004」デザイン TAMA ART UNIVERSITY 2004 Issue:Tama Art University / Date of issue:1st,July, 2003 / Project:Tama
Art University
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"gcj Persons 3" Takashi Akiyama interview manuscript,15.Jul.2003 「gcj (Graphic Communications japan industry association)」(日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会発行) 2003年7月号掲載・gcj Persons(3)・秋山孝インタビュー 「イラストレーションは人間のもう1つの言葉である」 --- 国際的に活躍されていらっしゃるようですが…。 秋山 年に4、5回くらいは外国に仕事で行ってますね。今年は4月に「第5回4th Block」の審査員としてウクライナに招かれましたし、つい先日もヘルシンキに行ってきたところです。 --- グラフィックデザイナーになられた経緯について教えてください。 秋山 20代の頃からエコロジーに興味を持っていて、鳥類・自然保護運動をしてきたのですが、多摩美術大学を卒業し、東京芸術大学大学院を修了した後、そのようなエコロジーをテーマにしたグラフィックデザイナーになることにしたわけです。これからはエコロジーが大変重要になってくる時代と思っていましたし、単なる商品広告を創るデザイナーにはなりたくなかったのです。それで社会に関わる問題に取り組み、自分の考えや意見を表現できるような仕事をしてきました。イラストレーションを通 じてビジュアル・コミュニケーションをしていきたいということで、ポスターの制作に主軸を置き、いろいろと表現し今日まできました。ただ、日本では自然保護の問題を声高に言っても、なかなか理解してくれませんから、話ができる国に行きたいと考え、当初はヨーロッパに目を向けたわけです。やはり、本場に行って、いろいろと文化や技術を見てくる必要があったからです。ただし、近年は日本でもエコロジーが盛んになってきましたから、国内でも理解していただけるようになりましたね。 --- 最初から現在のようなキャラクターを考えて創作されてらっしゃったのですか? 秋山 そうですね。27歳位からですから、もう24年ほどになりますね。 --- 当時としてはかなり画期的でインターナショナルなデザインだったと思いますが…。 秋山 ええ。日本では理解されず、受け入れてはくれませんでしたね。ただ、世界では新しい表現ということで評価していただきました。1986年の「第11回ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ」で金賞をいただいたのがある種分岐点だったと言えるかもしれません。それ以降、ヨーロッパの人たちに注目されるようになりました。その評価の背景には、日本の漫画の人気やグラフティの時代になりつつある時代があったと思います。それに自然保護の問題が台頭してきたことが挙げられますね。金賞をいただいたポスターは1984年に制作したもので、赤い空を背景に骨の鳥が飛んでいるというものでしたが、丁度、受賞した時がチェルノブイリ原発事故のすぐ後でしたので、まるで事故を予見したかのようなポスターで、かなりインパクトがあったのではないでしょうか。 --- まさに世界が問題にしているテーマを取り上げてらっしゃるのですね。 秋山 デザイナーも自分の意見を言わなければいけないと思うわけです。その企業の製品が好きでもないのに、企業の意見や考えばかり聞いて媒体を制作してもつまらないでしょう。私の場合はエコロジーをテーマにポスターなどで自分の考えを表現しているわけです。ただし、生活していくためには企業の仕事も受けていかざるをえません。それで国内旅行の総合情報誌「じゃらん」の表紙を主体に、紙媒体に限らずさまざまなデザインの仕事をしています。また、多摩美術大学でグラフィックデザイン学科を担当させていただき、学生さんたちにデザインを教えています。その他に講演、審査などもさせていただいています。 --- エイズ撲滅キャンペーンのポスターは当時クローズアップされたことを記憶していますが…。 秋山 あれは92年ですね。実は89年にニューヨークに行った時に、ニューヨークの美術大学の知り合いの先生たちがエイズで亡くなりました。アメリカでは次々とエイズで亡くなる人が出てきていました。その後ヘルシンキにも行ったのですが、既にエイズ撲滅のキャンペーンをしていたのですね。でも、日本に帰ったらエイズのことは全く取り上げられてなく、なんのキャンペーンしていなかったので、それではと、自ら先頭に立っていろいろとスポンサーを探してキャンペーンを始めようとしたわけです。ところが誰も協力してくれませんでした。それでもマスコミだけは取り上げてくれましたから、アーティストたちや医学者と一緒にエイズ撲滅のキャンペーンを展開していくことができました。絵は言葉ほどきつくないですから、やんわりとしたイメージのデザインを考え、コンドームのキャラクターを創ったわけです。それまでは、コンドームという言葉を口にできる時代ではなく、僕のキャンペーンで初めてTVがコンドームという言葉を使うようになったと記憶しています。 --- ビジュアル・コミュニケーションの世界に入るにあたり、影響されたものはありますか? 秋山 北海道余市町にフゴッペ洞窟という日本最古といわれている洞窟があるのですが、そこの洞窟壁画には翼がある人間が描かれています。それを見たときに、続縄文時代の人間も自分のできないことをイメージにして絵にすることができるんだなと思ったわけです。人間の背中に翼が付いている絵を、続縄文人はよく描いたなと関心しました。すでに続縄文時代に想像力があって豊かに暮らすことをしていたんだなと思ったのです。そんなことにも影響されて、ビジュアル・コミュニケーションとしてイラストレーションの分野を選んだわけです。 --- 制作でコンピュータを使われるようになったのはいつ頃からでしょうか? 秋山 かなり初期の段階からMacを使って制作しています。89年にニューヨークに行ったときに、有名な美術大学を見学したのですが、そこでMacを使って貧困な家庭の子供たちに、絵の制作に興味を持たせて知的意欲を高めている光景を見たのです。そこではMacを使って絵を描いてプリントアウトするというものですが、それを子供たちは歓声を上げて喜ぶわけです。大学のスタッフの人たちは、コンピュータは役に立つ道具であると言ったのを受けて、私もMacを使わなければと思い、すぐに購入しました。仕事ではMacにイラストレーターのアプリケーションを使って絵を描き、プリントアウトしたものを雑誌社に入稿していました。 --- ポスターを拝見していますと、色彩豊かで綺麗な色を使った物ばかりですね。 秋山 私は、印刷された物が「原画」という考えを持っています。印刷メディアの制作工程で色や絵が出来上がっていくものだと考えています。例えば、赤を塗りたいと思って、絵の具の赤で塗った絵をカメラで撮影しても、本当の欲しい赤い色は出ませんよね。それなら、印刷で金赤を指定してベタっと塗ったほうが良いわけです。印刷で指定した色が最も輝く色なんですね。人間は鮮やかな色を創るために努力してきたわけです。ですから、私は色に関しては鮮やかな綺麗な色を使いたいのです。そのために特色を使って印刷しているのですが、つまり、メディアの特性を生かして絵を描いているわけです。それからメディアのデータは軽くなければならないというのが持論です。91年に、手描きの絵をFAXして、制作側でスキャンしドットに置き換えて制作したことがあります。自分の書いたラインが粗いドットになって印刷されるわけですが、ドットが粗ければデータは軽くなって送りやすくなるわけですよね。それで採用したのですが、それでも私の個性は消えませんし、1つのデザインとして面 白いものができたと思っています。 --- 作品を制作する上でのポリシーは? 秋山 クリエイターは依頼を受けて創っているようでは駄目ですね。待っていてはいけません。時代の中で自ら創りたいものを創らなければなりません。私は自分の意見を言うようにしています。たとえ企業のポスターを創るにしても、作品を創るのは私ですから、自分の意見を言って、それからクライアントの意見との共通 項を探っていくようにしています。 --- 多摩美術大学ではグラフィックデザイン科を受け持ってらっしゃいますが…。 秋山 学生たちに教えるようになって一番良かったなと思うことは、一生懸命勉強したことをまとめることができることです。こんなに知的欲を満足させてもらえる場所はありませんね。生徒に教えるようになって勉強するようになった感じがしますね。それで私の大学院の学生が「教えることは学ぶプロジェクト」を立ち上げて、私の1年生や2年生の授業を手伝って教えています。 --- グラフィックのほかに、立体的な物に関しても関心を持ってらっしゃるようですが…。 秋山 趣味でもあるのですが、海外に行ったときには、例えば、昔のポスターからデザインのヒントになる置物まで、古い物からあたらしい物までいろいろと買って帰ります。創作のヒントにしていろいろと活かしているわけですが、やはり現物の本物を見ないと分かりませんからね。また、自分でも時間があれば立体物を創作しています。イラストレーションは人間のもう1つの言葉であると信じていますから、それを証明するためにいろいろと研究しているところです。 --- 印刷業界に従事しているグラフィックデザイナーへアドバイスするとしたら…。 秋山 そうですね。1つは社長に反抗することではないでしょうか。自分自身に怒って発奮することが大事ですね。もっと自己顕示欲を持ってアイデアやデザインを積極的に展開し、自分を出していくことが大切でしょう。それから自分ができることを1つ1つしっかりとやっていくことですね。また、人がやっていないことで好きなことを一生懸命することも大事ですね。世間が面 白いということは全部切り捨てて耳を貸さないことですね。世間の人が車に夢中になっていればそんな車は持たないこと。流行もそうです。流行は無視すること。面 白いといわれているTV番組は観ないこと。とにかく自分が好きなことに夢中になって取り組むことですね。そのように健康で一生懸命やることが基本ではありますが、別 の見方としては、やらなくても良いことはやらないことです。人間は1日でできることは限られているわけですから、何もかもやろうとしないことですね。どんどんと削ぎ落としていってやることを決めて、それを徹底してやっていくことではないでしょうか。表現するということは、人に伝えたいことが心から湧き上がることですよね。クリエイターはそうあるべきだと思いますね。 (030801 kawa update)
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2003年 船橋海浜公園 夏のイベントポスター 三番瀬海浜公園プールオープンポスター |
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Eazet Screw Pile,poster design,19.May.2003 (Asahi Kasei Construction Materials) 「旭化成 Eazet スクリューパイル」 ポスターデザイン・2003年5月19日(旭化成建材株式会社) The ecology poster which the character "Eazet" of the Eazet screw pile
was used for was designed. |
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(1) Eazet Journal (Pamphlet) (2) Clear Folder (3) Memo Pad (4) Ball Pen |
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イーゼットくん セコーラちゃん |
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