She has drawn landscapes throughout her career. She manipulates these photographic images of actual landscapes with digital effects, such as intentionally adding the blur streaks of camera motion, which obscures their details.
阿部は一貫して風景を描いている。実在する風景の写真にゆらぎなどのデジタル加工を施し、細部を省略、さらに季節感などシンボリックな表現も避けることで固有性を希薄にした風景は、鑑賞者の記憶の中の風景とも重なり、新しい風景として私たちの前に現れる。独特のゆらぎはマスキングテープとローラーを用いた手法で描かれる。最近の展覧会に「project N 51」(2013年、東京オペラシティ アートギャラリー)、「VOCA展2014」(2014年、上野の森美術館)など。
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The needlework pieces he creates employ mo tifs of plants, animals, and humans. With his signature approach of "drawing by sewing," he explores the diversity inherent in all that we see and take for granted in everyday life.
伊藤は動植物や人などをモチーフに、おもに刺繍作品を制作している。「縫って描く」独自のアプローチで、具体的に見えているもの、当然だと思っていることの多様性を模索している。縫い付けられた糸は複雑に交じり合い、隆起したり途切れたりしながら、私たちの意識に入り込んでくる。近年は昆虫などの生物をフィールドワーク的に取材し、刺繍作品に展開するシリーズを制作。2006年に「作品集的刺繍入門書」として著書『NEW TOWN』を刊行した。
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Onishi pursues his own expression in which visual images and music resonate with each other. "Forest and Trees," an exhibit on display at this exhibition, is a video installation of several digi tal photo frames arranged in the venue that simultaneously play different images.
大西景太は"映像と音楽が共存する表現のあり方"をテーマに、映像と音楽のシンクロを独自に追求している作家である。 出展作品「Forest and Trees」は空間内に複数のデジタルフォトフレームを配置し、全てを同時再生させることで成立する映像インスタレーション作品である。本作品は私たちの視覚と聴覚を刺激するとともに、まるで森の中に迷い込んだかのような感覚を与えてくれる。
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His works light-heartedly present a world that human beings cannot completely control and non-human beings that exist and have their own viewpoints.
狩野哲郎の作品は、人間によってコントロールしきれない世界のあり方や人間以外の第三者の視点や存在をさりげなく提示する。園芸用品や鳥よけ、陶器やガラス容器といった日常的な既製品と、果実や枝、ときに生きた鳥などの自然物を組み合わせたサイトスペシフィックなインスタレーション、シールやマスキングテープを用いたコラージュ技法によるドローイングなどの制作に取り組んでいる。
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