考古学文様「バン・チェン土器」|佐々木静一
タイのウドーンターニー県・ノーンハーン郡にある古代文明バン・チエン遺跡では、数多くの土器を見つかっています。紀元前3000~2000年頃と推測されるタイの有史以前の時代のもので、これらの土器を遺した民族については不明のままとなっています。
黄河文明やメソポタミア文明とは異なる、東南アジア独自の文明とされるバン・チエンの遺跡から出土した土器には、独特の渦の幾何学文様が描かれています。
多摩美術大学に収蔵されていたバンチェン土器のレプリカから、太古の人類が遺した薄巻き文様を写真資料で紹介します。