アジアプロジェクト

極東日本の近代デザインを始点に文様を介して東西文化交流の軌跡を探究する本プロジェクトは、日本学術振興会の基盤研究(B)23K21840 「日本の文様 デザインアーカイヴの創造ー東西文化交流と近代デザインの視座から」の助成を受けて推進しています。先行研究である本学文様研究所の活動と、本学の 美術教育の歴史を掘り起こすところからはじめ、杉浦非水の『非水百花譜』、資生堂唐草と山名文夫、日光東照宮の建築装飾、日本の唐草について再検証 し、東西交流によりもたらされた日本の文様とアジアの文様を比較し、文様の発生と展開そして文化の諸相を辿っていきます。2022年は久能山東照宮、モ ンゴル、韓国、台湾で、2023年は日光東照宮、八重山諸島、北海道、台湾、韓国、タイ、カンボジア、インドで文様収集を行いました。2024年は中近東お よびエジプトの文様との繋がりを考察します。2025年は総括として研究成果を公開する予定です。